「ラカント」は甘味料の商品名で「オリゴ糖」は糖質の名称です。
どちらも天然由来の甘味料です。
また、ラカントも純度の高い多くのオリゴ糖も、砂糖と比べて血糖値にはほとんど影響しないので、糖質制限やダイエットなどに効果的に使えます。
そのため私は、ラカントとオリゴ糖を用途によって使い分けています。
実際はラカントとオリゴ糖のどちらが、砂糖の代用として適しているのか比較してまとめてみました。
目次
ラカントとは
ラカントにはいくつかタイプがありますが、定番は「ラカントS 顆粒」です。
顆粒タイプでお砂糖と同じ様に料理に使えます。
ラカントの原材料はエリスリトールと羅漢果(ラカンカ)エキスです。
- エリスリトール:トウモロコシの発酵から得られる天然甘味成分
- ラカンカエキス:砂糖の300倍の甘さを持つウリ科の植物の高純度エキス
エリスリトールもラカンカエキスも天然素材から作られた甘味料なんですね。
ラカントの特徴
- 100%植物由来の甘味料
- 原材料はエリスリトールとラカンカエキス
- カロリーゼロ・糖類ゼロ
- 血糖値に影響を与えない
- 砂糖と同じ甘さ
ラカントの使用上の注意点
良い特徴の多いラカントですが、お菓子作りで注意することがあります。
まず、カラメル化しないのでプリンなどのカラメルができないことです。
それから、保水力が弱いのでふっくらした焼き菓子を作る時は砂糖と混ぜたり、ベーキングパウダーを使ったりしたほうがいいことです。
お菓子が全く作れないということではないので、ラカント使用のレシピを見ながらご自身で色々と試してみるといいと思います。
私のラカントの使い方
我が家ではお料理をする時にラカントをお砂糖代わりに使っています。
グラニュー糖のようにサラサラとして白砂糖より使いやすいくらいです。
味も特に変な苦みや過度な甘さはなく、お料理のジャマをすることはありません。
マイナスポイントとしては、お菓子を作るのに工夫が必要なことですね。
ですので、ラカントは基本的には普段のお料理に使って、お菓子を作る時は割り切ってきび砂糖などを使っています。
あとは砂糖と比べてお値段が割高なことです。
それでも健康のことを考えると、カロリーゼロ・糖類ゼロの自然派甘味料はなかなかないので、ラカントを使うことが多いです。
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オリゴ糖とは
オリゴ糖は糖質の種類で特定の商品名ではありません。
オリゴ糖を含む顆粒やシロップが多くのメーカーから発売されています。
そのほとんどは、消化酵素によって分解されずに大腸まで届く「難消化性のオリゴ糖」です。
難消化性のオリゴ糖の多くは、胃や腸で吸収されないため糖質として体のエネルギーになりにくく、血糖値の上昇にほとんど影響しません。
また、オリゴ糖は大腸で善玉菌の栄養源になってそれらを増やす働きもあります。
ですので、オリゴ糖は血糖値が上がりにくく、腸内環境にも役立つということですね。
オリゴ糖の種類
よく使われている難消化性のオリゴ糖には
- フラクトオリゴ糖(ショ糖が原料)
- ガラクトオリゴ糖(乳糖が原料)
- 大豆オリゴ糖(大豆が原料)
などがあります。
また、オリゴ糖の商品には
- 顆粒タイプ(粉末):純度が高いものが多いが、湿気を含むと固まりやすい
- シロップタイプ(液体):どんな料理にも使用しやすいが、オリゴ糖の含有率は顆粒タイプに劣る
があります。
オリゴ糖の使用上の注意点
ほとんどのオリゴ糖自体は血糖値を上げませんが、その他の糖も一緒に入っている商品ですと血糖値を上げてしまいます。
ですので、血糖値が気になる方は純度の高いオリゴ糖を選ぶことが重要です。
オリゴ糖の多くは砂糖より甘味は控えめです。
そのため砂糖と同じくらいの甘さにするには、多量のオリゴ糖を使ってしまいがちです。
また、カロリーは砂糖の約半分ほどになります。
砂糖よりは少ないですが、ラカントと比べるとカロリーがありますので摂りすぎには注意です。
私のオリゴ糖の使い方
私が使っているオリゴ糖は、シロップタイプの日本オリゴのフラクトオリゴ糖です。
すっきりした甘さでクセがなく何にでも合います。
私はヨーグルトやフルーツにかけたり、コーヒーや紅茶に入れたりして使うことが多いです。
特にヨーグルトにかけるとお腹の調子がいいなと感じています。
マイナスポイントとしては、やはり砂糖に換算するのが少しめんどうなこと。
また、甘さ控えめで透明なのでついかけ過ぎてしまうことですね。
お砂糖の代用としてお料理に使うというよりは、シロップとしてピンポイントに使っています。
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ラカントとオリゴ糖のまとめ
- ラカントも多くのオリゴ糖も血糖値にはほとんど影響しない
- ラカントは100%植物由来の甘味料でカロリーゼロ・糖類ゼロ
- ラカントはお菓子作りには工夫が必要
- オリゴ糖は善玉菌の栄養源で腸内環境を整える
- オリゴ糖は計量がややむずかしい
- 個人的にはラカントが砂糖の代用として使いやすい
ラカントもオリゴ糖も目的に合った使い方でお砂糖の代用をしましょう。
お菓子作りや腸内環境でお困りの方には、以下の2つの甘味料も紹介します。興味があったら見てみてくださいね。
さらにお菓子作りに向いている甘味料は「あまみちゃん」
砂糖と同じ甘さで、料理やお菓子作りに向いている「あまみちゃん」という天然由来の甘味料があります。
砂糖と比較して、糖質98%オフ、カロリー82%オフなので血糖値にほとんど影響しません。
ケーキやパンがこんがり焼けて、ジャムやあんこ、カラメルなどのお菓子作りにも適しています。
原材料は、エリスリトール・ラカンカ・水溶性食物繊維(難消化性デキストリン)です。
難消化性デキストリンとは、とうもろこし等の天然のデンプンから生まれた食物繊維です。
食物繊維は腸内環境を整えますので、ラカントとオリゴ糖のいいとこ取りですね。
ラカントでお菓子作りに失敗した方や、食物繊維を手軽に摂りたい方にはこちらも検討してはいかがでしょうか。
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さらに腸内環境を整えるオリゴ糖は「カイテキオリゴ」
便秘に悩む方や腸内環境を整えたい方に、粉末タイプのオリゴ糖で「カイテキオリゴ」という機能性表示食品があります。
一般的なオリゴ糖商品は1種類のオリゴ糖だけで作られています。
ですが、カイテキオリゴは、5種類のオリゴ糖(ラフィノース、ラクチュロース、フラクトオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、α-シクロデキストリン)が配合されています。
それによって、腸内の善玉菌をまんべんなく活性化することができるのです。
実際に便通改善効果を測定した臨床試験結果が、日本有数の医学誌に掲載されています。
ただし、甘さは砂糖の4分の1なので砂糖の代わりというよりは、腸内環境を重視したい方向けです。
使い方は、1日5g(付属のスプーンすりきり1杯)を飲み物やヨーグルトなどに混ぜるだけで、温かい飲み物や料理にも使えます。
また、一般的な粉末のオリゴ糖は湿気を含むと固まりやすいですが、カイテキオリゴは独自の配合で最後までサラサラで使えるのもうれしいところです。
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